脳と精神
Vickers氏は、精神医学界で近年「身体完全同一性障害」(BIID:Body Integrity Identity Disorder)と呼ばれる障害を持つ、数少ない患者の1人だ。この障害を持つ患者は、四肢の1本かそれ以上を切断したいとの願望を口にするが、その理由は、それらが自分の体の一部だとは思えないからだという。
http://wiredvision.jp/news/200907/2009071623.html
自分には腕が無い方が正しい筈だ。
脚が無い方があるべき姿の筈だ。
このような人達がいる事は昔から知っていて、
色々と考えさせられてきました。
#但し置きとして自分は全く当事者ではありませんよ。
およそ多くの人に理解できないだろう思考。
理解すら難しいのは、五体満足の方が当然不便が少なく、
いわゆる正常と呼ばれる状態だからですよね。
しかし、この人達にとっては正常こそが正常でなく、
欠けた状態である事が自然なんですよね。
誰もが「五体満足に順応して、思考を抑え込むべきだ」って思うに違いありませんし、
当事者もそれが分かるからこそ、余計に苦しむのでしょうね。
色々と考えさせられた割には、
この話に持論も結論も無いのですが、
結局、「正しさ」や「正常」の定義なんて泡沫のようなものなのだと。